アイデアを考え、実行する能力を「イノベーティブ・シンキング」として、具体的なテクニックを含め、体系的に論じた書。 画期的な商品やサービス、技術革新や業務改善のアイデアを生み出すノウハウは、これまで優れた個人の思考の中だけにあり、共有できないものと考えられていた。それを、誰もが身につけられるスキルにして示そうというのが本書の狙いである。 プロセスの柱は、「情報の把握」「アイデアを考える」「アイデアを改良する」「アイデアを試してみる」の4段階。アイデアの基礎になる情報をより広く、深くつかみ、現行のやり方や制約を脱して考え、思いついたアイデアを却下されないよう実用的にし、リスクを最小限に抑えて試す、といったポイントが浮かび上がってくる。 4段階の中では、「インフォメーション・シンキング」「モディファイド・シンキング」などの計8つのテクニックを紹介している。中でも、アイデアをたくさんもつ人の思考の中身が理解できる、「アイデアを考える」5つのテクニックは注目に値する。 個々のテクニックはシンプルな「発想法」といえるものだが、それを集めて、初期の情報把握からアイデアの運用・実現段階までのプロセスにまとめた点は画期的である。凝り固まった頭を解きほぐしてくれる1冊である。(棚上 勉)
こういうタイプの評価は難しい
アイデアの発想法として昔から紹介され続けているKJ法やブレインストーミングに加えて、8つのテクニック、フレームワークを提案しているところが新しい。
薄く、全部読むのに1時間かからない人もいるはずだが、それと本書の価値は関係ないだろう。
行動に起こせる人には価値がある一冊。
これはダメだと思いました
特に目新しい情報も手法も見あたらないと思いました。 書いてあること自体はもっともなことですが、この本で 特に何を言いたかったのかについていは分かりませんで した。
薄い本で簡単に読めますが....
非常に薄い本で簡単に読めるが、研究開発などのフェイズで利用 するには物足りない。本書で紹介している8つのテクニックの中では、 「Ideal Thinking」は共鳴できた。昨今、閉塞感の中で現状の会社の 状況で儲けるアイディアは?という発想だとなかなか解が出てこない。 初心に戻って、自分たちが本当に何をやりたいのか(ありたい姿=理想像)から発想するほうが、実際はうまくいくような気がします。
本当に読んで試してみたのか?
アイディアに行き詰まりを感じたとき、この本は役に立つ。少なくとも、最初のインフォメーションシンキングは使える。 どんどんフォーカスする分野を深く、数多く増やすことで、見えていなかったものが見えてくる。ノーベル賞クラスの案はわからないが、通常の商品開発程度なら会議で他人の何倍もの数の案がだせる(実行済)。 そのうえ、他人のよいと思えた案も、自分のフォーカスできなかった分野にあることがわかったので、もっと詳しく深くやろうと決意までしてしまいました。
我慢できずに投稿
この手の本は,玉石混交だ。いろいろな商品のアイデアを考えなければならない職にある人にとっては,ある程度役に立つかもしれない。しかし,本書に並べ立てられている豊富な具体例は,アイデアを無責任に乱発しているだけに見える。アイデアを実現できる能力がある人にとっては,この程度のアイデア出しなど朝飯前でしょう。逆に実現できていない人がアイデアだけ出せてもあまり意味がないということ。注意を要するのは,この本にある8つの方法は,決して科学的な発見や工学的に独創的なアイデアを出せるものではないということ。決して理工畑の読者向けではないとあえて断言したい。
ダイヤモンド社
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