ファーストに勝るとも劣らない名作!!
劇場版は全然駄目っすね。見るなら絶対テレビ版。
この第九巻では、シャアの明言が有ります。
それはカミーユがレコアを心配してクワトロに相談するところ。するとクワトロは「人の心に入るにはそれ相応の資格がいる。」するとカミーユは「分かってます。大尉にはその資格があります。」と言うと、クワトロが「そうかな・・・人はそういう事に気付かず、人を傷付けてしまうものさ・・・」と言う。クワトロは本当にレコアの気持ちが分かってなかったようで、その証拠に直後、出撃するレコアがクワトロ大尉に向かって「アナタは私を止めるだけの事をしてくださいましたか?」と苛立ちをブツケテモ「・・・私にどうしろというのだ・・・」と途方に暮れてしまいます。それだけレコアの思いが強いのだが、どうにもクワトロとの温度差は埋まらない。クワトロは戦闘中、レコアを守ってやるのだが、レコアはそれでも足りなかったらしく、とうとうシロッコのもとへ走ってしまう・・・しかしそのシロッコをして「彼女は依存心の強いだけの女なのだ。だから自分を裏切るような事になる・・・」と。
ゼータとダブルゼータは視聴率が芳しくなかったそうで、その理由はゼータのサウンドトラック版の解説書にあるとおり「ウルトラマンを期待していた人達に武田信玄を見せたようなものだったからだ。」とあり、それを見て私は「あ、なるほど・・・」と納得しました。しかし私は放映当時中学生で、周りも皆何の疑問も持たず楽しんで見てましたよ。ま、中学でウルトラマンはないですからね。大人になった今でも楽しんで観る事が出来ます。
人の心に踏み込むには、それ相応の資格がいる。
第9巻では、シロッコに惹かれるレコアを中心に物語が展開しており、シャアの女運の悪さが伝わってくる作品であった。『1st』ではララァを目の前で亡くし、『Z』ではレコアに責められ、人の心に土足で踏み込んでくるカミーユに殴られる。元カノであるハマーンはアクシズを率いており、ジオン再興を目論んでいる。悲惨な女関係である。まぁ、悲惨になった理由はシャア本人にあるので仕方ないが・・・。シャアは自身の器量以上のものを次から次へと背負い込むので不幸になっていく。彼のニュータイプ能力はアムロやカミーユ、シロッコ、ハマーンより低く、愛機であった百式もキュベレイやジ・オに比べると性能が劣る。それでも彼は信念と欲求のために戦い続ける。日本的な「負けの美学」という概念を理解できない人の目には、その姿が負け犬のロリコンとしか映らないだろう。時代の流れに抗うその姿は一見の価値があると思う。 それにしても、ヤザンという野獣を見事に乗りこなしてみせるシロッコはさすがであった。自分のことを天才というだけのことはある。ただの上司と部下という関係ではなく、彼らは意外と性格が合っているように見えた。静と動、冷と熱という全く異なる雰囲気を放つ2人だが、自身の欲求には素直に行動するという共通点がある。また、シロッコは作品中最強のニュータイプの1人であるし、ヤザンの戦闘力はおそらくオールドタイプ最強である。人並み外れた能力を持つ2人であるから、友情とか信頼などとは異なるもので繋がれた関係であったように感じる。 なかなか興味深い人間関係が収められた1本だったが、正直少し退屈だった。☆は3つぐらいが妥当であろう。
カミーユは朴念仁。
さてこの巻の見所です。 妖しさ満点MSハンブラビ登場。まだこれはかっこいいから許せるが、以降、登場のMSはキュベレイ意外はみるに耐えない形態に移ってゆく。「ZZ」の布石のような気もしますね。 サラとカミーユの奇妙なデート!? サラファンは必見。彼女が私服(といっても作戦用ですが)で登場。 そしてついに大御所アクシズのハマーン・カーン登場。実質アクシズを仕切る女帝がMSで自ら出撃とは。豪傑な・・・、いや無謀だろ。 ファーストではとことんノーマルスーツを着用しなかったシャア(ララァに言われて着るようになりましたね)ですが、今回はほとんど着用。む代わってハマーンとシロッコは最後まで着用しませんでしたね。まあ二人のノーマルスーツ姿は想像できませんが。 ノーマルスーツといえばアクシズ。当時のジオンまんまのデザイン。時の流れが止まっている事を表したかったのでしょうね。懐かしいかったなあ。さらにそのジオンのスーツにアーガマの面々が着用している画も見れます。ブライトのジオン姿は必見です。 そしてレコアがシロッコの元に走ります。自分の存在というものを思い悩んでの行動でした。以降彼女はティターンズとエウーゴの狭間で苦しみます。 その出来事に怒ったカミーユが再び、シャアを殴ります。ほんと暴力人間だこと。ガンダム史上一番過激な主役ということを再認識ですね。
シャア・アズナブルへの使者
唯一、第33話「アクシズからの使者」が視聴に耐えられる。シャアがエューゴに潜入するまでの期間、滞在していたアクシズから、ハタチ(20歳)になったハマー(ン)・カーンが来る。シャアに恋していた少女が裏切られた怨念を晴らすべく、そら(宇宙)の戦場に分け入る。後に映画『逆襲のシャア』で「アクシズ、行け! 忌まわしい記憶と共に!!」とシャアが念仏する、あのアクシズである。 シャア主義者なら、チェックしておくべきディスクだ。ただし、カミーユに再度ブン殴られる第34話も収録されている。そんなことはなかったことにしたい。そう思う人は、購入を躊躇するだろう。このディスクには忌まわしい記憶が、ある。
バンダイビジュアル
機動戦士Zガンダム 8 [DVD] 機動戦士Zガンダム 7 [DVD] 機動戦士Zガンダム 6 [DVD] 機動戦士Zガンダム 12 [DVD] 機動戦士Zガンダム 10 [DVD]
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