機動戦士Zガンダム Part I ― メモリアルボックス版 [DVD]



機動戦士Zガンダム Part I ― メモリアルボックス版 [DVD]
機動戦士Zガンダム Part I ― メモリアルボックス版 [DVD]

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ロボットアニメというジャンルに革命を起こした、今なお人気の衰えないアニメーション『機動戦士ガンダム』。85年から放送された、その後の世界を描くテレビシリーズの第1〜18話を収録した、ボックスセット第1巻である。
1年戦争が終結して7年。コロニーで暮らす少年カミーユは、地球連邦組織ティターンズに反感をもち、スペースノイドの独立自治権運動組織エゥーゴへと逃亡。今はクアトロと名乗るかつての紅い彗星シャアのもと、ガンダムマーク2のパイロットとして、ニュータイプとしての資質を高めていく。
アムロはもちろん、ブライトやハヤト、フラウ、カイ、ミライらホワイトベースのクルーもほぼ登場。彼らがシャアと手を組むという、ファンにうれしい展開も見物だ。(田中 元)



これを、どう評価するか……。

富野監督のカオスが、物語そのものになっているような作品です。
ファーストでは抑えられていたダークサイドの解放とでも言えばいいでしょうか。
後の劇場版で、富野監督は言います。
「(テレビ版製作時は)自己崩壊していった」と。
そして「アニメはもっとやわらかくてもいいんじゃないか」と。

僕はこの言葉の意味を、後で知ることとなりましたが、テレビ版Zと劇場版Zの違いが、この
二つの言葉に集約されている気がします。
個人的には劇場版のほうが好みです。なぜなら、シンプルで、ゆえにガンダム本来の爽快感とロマンを純粋に楽しませてくれるから。
テレビ版は、はっきり言って気が滅入る。見てて疲れます。
富野監督自身の苦悩が、画面に映し出されているようとは、言いすぎかもしれませんが。

エンターテイメント(娯楽、お楽しみ)として見るなら、シードの方がまだオススメできると思います。
カミーユとシャア・アズナブル。

ガンダムのストーリーとは、わかりやすく言うと「地球の勢力」対「宇宙の勢力」という構図である。リアルさを追求し、それまでの宇宙から来た悪(怪獣・宇宙人など)といった完全な悪者など存在せず、あくまで「人間」対「人間」という生身の人間同士の複雑な戦争なのだ。
「ストーリーは・・」
ふつうの少年だったカミーユ・ビダンが、エウーゴという宇宙側の組織によるガンダムmkー2強奪作戦に巻き込まれるところからストーリーは始まる。エウーゴとはティターンズという暴走を始めた地球側の組織に対抗する勢力である。ティターンズは、条約などで禁止されている毒ガスを使った作戦などを行った、ジャミトフという男が支配する危険な勢力である。
エウーゴに所属することになったカミーユは、シャア(クワトロ・バジーナ)と共にティターンズ他の勢力と戦っていく。
「評価等」
自分はDVD全部持っているのでテレビ版はとても面白いと思うが、劇場版は展開などが速すぎとてもつまらないと思った。・・・・最終話、カミーユは精神崩壊(再起不能)になり、シャアは行方不明となるが、カミーユはあくまでゼータの主人公であり、シャアは後々までも登場せねばならない重要人物だからであろう。シャアが爆発の中に消えていくシーンなどは、前作「(ファースト)ガンダム」でもあったシーンであり、そのことからも彼の生死の行く末が暗示されていると思う。破損した彼の愛機、百式が宇宙を流れていくフィナーレにも。二人の主人公、カミーユ・ビダンとシャア・アズナブルの一つの歴史である。











仕様

ファーストガンダムの続編ですね。主人公を軸に展開していく人間模様やMS登場シーン
のカッコよさなどよく次々と観てしまう止まらない面白さがあると思います。誰もが気に
なるホワイトベースの元クルー達の動向や赤い彗星の登場でストーリーはいやがおうもな
しに盛り上がっていき、ファーストファンの壷をガッチリ押さえた作品になってる。でも
ストーリーは重い・・・。純粋な戦争アニメだからこれはしょうがないか。まぁ、内容は
満足なんですが、DVD一枚に4話収録というのは少なく感じます。他のアニメBOXみ
ても6話が妥当でしょう。しかもBOX1の1巻なんて2話しか収録されてないという暴凶
に呆れるばかり。詰め込めばBOX2までに全収録可能なはずです。内容がいいだけにこの
仕様には疑問を感じます。そんなこんなで★4個。
ガンダム最高峰

 人間が危機に直面したときにとる根源となる動機とは何なのか?
プライドか?名誉欲か?性欲か?つまりはヒゲとボインか?
そういう大きなものをテーマとし、そこに直情的な性格のカミーユを
主人公に配しています。初代主人公アムロは割りと
社会に溶け込もうと努力し悩みますが、カミーユは直情な性格と
天性の才能ゆえに溶け込むことすら拒絶します。
そしてより内面を見つめることにより、純粋な結論に到達します。
スレッガー中尉のような結末を主人公は選びますが、
欲望渦巻くZの人間関係の中でカミーユのように純粋で
自己を貫き通すことが突破口になるなるんだなあ、なんて思いました。
ガンダムシリーズの中ではTV版Zが最高峰です。
これを超えるガンダムシリーズはちょっとありえないと思います。

カミーユというニュータイプの悲劇

鑑賞する度に様々な解釈が思い浮かぶ作品です。それは多分,登場人物の人間臭さのせいだと思います。富野版大河と言った所です。カミーユという少年の背景にも様々な不幸が重なり,最初は自分を取り巻く環境への苛立ちにふりまわされて,第三者から見れば,突飛な行動をしますが,様々な登場人物達と触れ合う内に心がだんだんと成長し,最後には己の意思で闘いへと殉じていきます。本来,純粋過ぎる彼の精神が次々と襲い掛かる悲劇に必死に抵抗する姿と,ラストの彼の姿にはこの物語のコンセプトが詰まっていると思います。



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