忍法八犬伝―山田風太郎忍法帖〈4〉 (講談社文庫)
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ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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人気ランキング: | 134075 位
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忍法帳シリーズでは名作
表題のとおり、忍法帳シリーズでは
屈指の名作だと思います。
本シリーズのテーマはエロ・グロ・ナンセンスだと思います。
そんな中でホロリとさせる部分があり、
作中、ダレる部分がなく一気に読める作品です。
綺麗なお姫様を、プレイボーイの忍者が命がけで守る。
そんな構図が大好きです(ド変態)。
最後の一行のために
八犬伝うんぬん、知っていて損はもちろんないのですが、別に知らなくても楽しめます。
このシリーズ内では、文章のテンションの高さは、最高級ではないでしょうか。
奇想だけじゃないよなやまふうは、とふと思ってしまう作品です。(いや奇想というか想像力に酔う面ももちろんあります)
「八犬伝パロディ」として読むか、山田風太郎として読むか。
普通以上に面白い作品です。時代物ですが、展開はスピーディで文体も読みやすく、奇抜な忍法はむしろファンタジーに近いものがあります。
私はまだ山田風太郎という作家を知らない頃にこの小説を読みました。八犬伝パロディとしては、他のパロディ作品に比べて格段にレベルが高いと思いますし、小説自体の面白さも充分だと思います。しかし、山田風太郎の作品群の中では、傑作と呼ばれるものに届いていないと感じ、星ひとつ分評価を下げさせていただきました。
原作の形は跡形もなく、前半と後半に登場するキャラクターによって扱いが随分違うので、双方をよく知らない人でも楽しめるといえば楽しめるし、逆にコアなファンは物足りなく感じるかもしれません。信乃や現八が好きな人であれば、見せ場が多いのでけっこう面白いと思います。
八犬伝パロディの傑作
里見八犬伝の八犬士の孫8人が主人公。8人は甲賀に忍法修行に行ったものの、1年で逃げ出して、それぞれ好きなことして生きていました。里見家の危機にも知らん顔でそれぞれの人生を歩んでましたが、里見家の村雨姫に頼まれたとたん、自らの命を犠牲にしても奪われた玉を奪い返す勇士になります。山田風太郎の忍法帖シリーズでは、生と死がテーマになってるものが多いですが、この作品ではとくにそれを痛感します。
同じような、やる気のない主人公がある女性のためには命をも捨てる話に、「風来忍法帖」があり、こちらもおすすめ。
村雨姫の名前は、里見八犬伝の妖刀「村雨」からきていますし、他にも数々のパロディがあり、そういう部分でも楽しめます。
里見八犬伝そのものを風太郎風に解釈した名作「八犬伝」のほうもぜひ読んでみてください。
唯一の欠点は……
どうも、山田風太郎先生の小説は、主人公達が、『ろくでなし』の方が、話が面白くなってしまうようだ。
幼い頃から、自分達の先祖の八犬士達の忠義や英雄伝説を嫌になるほど聞かされた主人公達が、甲賀へ忍者修行に出されて、それから一年で行方をくらますほど、八犬士である事を嫌っている主人公達。
里見家や主君などどうでも良く、八犬士の血を引いていることも迷惑だとばかりに、御家の危機にも無関心を決め込んでいたが、彼らが憧れていた村雨姫の頼みとなると、彼女をどうにかしようとではなく、彼女の心に残る男になりたい、彼女の役に立ちたいとばかりに服部半蔵率いる伊賀くノ一軍団に、景気良く挑戦していきます。
次々と斃れていく若き八犬士達。だが、彼らは村雨姫の為に戦いを続ける。
アクション有り、忍法合戦有り、笑いもあり、最後のラスト三行の哀しい文章にもかかわらず、爽やかさを残すラストまで、これぞエンターテイメント小説の見本とも言うべき傑作小説です。(だけど、源八の死に方だけは、絶対に嫌)
星五つにしてもおかしくないのですが、実際の『里見八犬伝』で、一番好きな犬山道節が、此処では一番あっけなく、そして扱いが他の七人と比べて弱かったので、それだけが、私個人のマイナスです。でも、傑作!!
講談社
伊賀忍法帖―山田風太郎忍法帖〈3〉 (講談社文庫) くノ一忍法帖―山田風太郎忍法帖〈5〉 (講談社文庫) 忍法忠臣蔵―山田風太郎忍法帖〈2〉 (講談社文庫) 魔界転生(下)―山田風太郎忍法帖〈7〉 (講談社文庫) 魔界転生(上)―山田風太郎忍法帖〈6〉 (講談社文庫)
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